
行き倒れそうな浮浪者が、果物屋の林檎を1つ失敬した
行き倒れそうな浮浪者が、果物屋の林檎を1つ失敬した
店主は気がついていたが
「盗人だが死にそうだし、林檎1つくらいで売上が左右されるわけでもない、まぁ見逃してやるか」と気付かないふりをした
浮浪者は店主に見逃されたことに気付きその温情に涙した
しかし、空腹には勝てず翌日また果物屋から林檎を盗って食った
店主は気づいていたが今回も見逃した
翌日また空腹になり林檎が食べたくなった
果物屋に向かおうとしたところ、もう1人いた仲間が「店の商品を盗むのは良くない、それは泥棒だ」と止めた
浮浪者は憤慨し
「何が泥棒か!あの店主は俺が林檎を食ってることを知っている、知っていて止めない
俺に林檎をくれているってことだ、だから良いんだ!お前は善人ぶって嫌味なやつだ!」
と怒鳴り散らし商店街へと歩いて行った
それ以来その浮浪者は戻ってこなかった
噂では、果物屋で林檎を盗もうとしていたところを店主にとがめられ、逃げ出したところ車に跳ねられて死んだという
No title
他所様の厚情を利用した時点でアウト。
No title
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