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ジュドーとハマーンがくっついてシャアの反乱に出くわしたらこうなったのその3



399 名前:新ストーリー書き:02/10/02 10:38 ID:???
カミーユは困惑している。
戦争に加担するような事はもう二度としたくはないと思った。
しかし、シャアは実際に軍を動かし、事態は変化している。
戦争を終わらせるため、シャアを止めるために、
アムロの乗るνガンダムの早急な開発が必要なのだ。
それに自らの力を注ぐ事は誤りではないと言えるだろうか……。
いや、それだけではない。
二次的であろうと、戦いの中に身を置き、
再び、精神が崩壊するような事態が起きはしないかという恐怖心が
心の奥底に潜んでいることを、カミーユは認めなければならない。
(僕は……)
もう二度と、ファを悲しませるような体になってはいけない。
ファの事を大切だと思うからこそ、臆病な自分がいる。
(僕はどうしたら……)
「大丈夫さ。ファさんだったら解ってくれる」
カミーユの脳裏に浮かんでいたファの顔を打ち消したのは、ジュドーの声だった。
まるでカミーユが何に苦悩していたのか全て理解しているように、
また、あの大人びた顔で解答を出す。
カミーユ自身、解っているのだ。
選択の余地など無い。誰かに背中を押してもらえれば、簡単に出来る決意なのだと。
「ジュドー……」
「……って、俺は思うけどっ」
わざと茶化すのはジュドーの照れ隠しだ。
やはり、この笑顔にカミーユは救われる。


400 名前:新ストーリー書き:02/10/02 10:39 ID:???
カミーユの中にひとつの決意が生じた――。
体の底から沸くように、血液の全ての流れに脈を感じる。
自らモビルスーツを操縦せずとも、間違った方向に進もうとする者を止める術を自分は持っている。
しかも、最良の方法で。
アムロの搭乗するνガンダムを最高のモビルスーツに仕上げてみせる。
そして、ガンダムはシャアを討つ。
かつて自分が、正しいと信じ、倒してきた敵を討つように。
「……分かりました。全力で協力させてもらいます」
オクトバーに向けたカミーユの瞳は、真っ直ぐに、遥か彼方先のシャアを捕らえていた。
(僕は、あなたを討ちます……!)
そのカミーユの奮い立つパワーにオクトバーは、身震いをした。
オクトバーは初めて、カミーユが確かに混乱の戦火を生き抜いた
Zガンダムのパイロットだったのだと実感した。


401 名前:新ストーリー書き:02/10/02 10:40 ID:???
「オクトバーさん、僕は直ぐに追いますから、まずはジュドーを連れて行ってください」
協力表明とは裏腹な発言にオクトバーは目を見開いた。
「何言ってんだ!?これが誰でもいい仕事じゃないってことは分かってるだろ!?」
「分かってますよ。だからこそ、ジュドーが必要なんですよ」
「――ってカミーユ!」
オクトバーの焦りにカミーユは構う姿勢は無い。
「サイコミュの調整ですよね?ジュドーなら出来ますよ」
言いながらもう、自分のエレカに飛び乗っている。
さすがにジュドーもカミーユの意図が読めない。
「ちょっとカミーユさん!」
「僕は、ファとハマーンを連れて直ぐに行く。ジュドーも、ハマーンが側にいた方がいいだろ?」
「え?あ、まあ……。って何のことだよ!?」
既にカミーユのエレカに火を入れ、後はアクセルを踏むだけの体勢に入っている。
完全にジュドーはオクトバーに預けるつもりだ。
「今、僕がしたい事……、すべき事をファに見ていてもらいたいんだ。だからファを連れてくる。
 少しでも早くνを完成させたい。協力してくれ、ジュドー」
「あ、ああ……」
ようやくカミーユの言いたいことがジュドーにも分かってきた。


402 名前:新ストーリー書き:02/10/02 10:40 ID:???
「今のシャアと戦うべきなのはアムロさんだけだ。
 だったら、僕らの思いはガンダムに込めるしかない。最高のモビルスーツを造ろう」
今の自分に出来ること――。ジュドーも思いを巡らしてみる。
そして、ジュドーは、カミーユに大きく頷いた。
「それにジュドーはアナハイムに大きな借りがあるだろ……!」
オクトバーを気にし、小声で言ったカミーユの言葉にジュドーは飛び上がった。
知らなかったとはいえ、ビーチャとモンドがベースジャバを窃盗した罪を被るのは御免だ。
「オクトバーさん、ジュドーをよろしく」
ジュドーの冷や汗が噴き出す顔に笑みを漏らし、カミーユはエレカを急速発進させた。
「おいっ!カミーユ!」
ほんの数秒前は、カミーユの協力を取り付けて内心小躍りしていたのに、この仕打ちは何なのか。
オクトバーは狐につままれたような感覚だ。
「おじさ……、オクトバーさん!よろしくお願いしまっす!」
妙に行儀の良いジュドーがオクトバーに元気の良い挨拶をした。


410 名前:新ストーリー書き:02/10/03 17:59 ID:???
「って言ってもなぁ……」
当然、オクトバーの表情は冴えない。
「君ぃ……、ジュドー君だっけ?どこの製作所?それとも、研究所なのかな……?」
オクトバーにとっては精一杯の社交辞令だ。
とてもこの粗暴の悪い青年が、カミーユの能力と匹敵するほどの技術者には見えない。
「そんな事より、とっとと現場に行きましょうよ!時間ないんでしょ!?」
宣言した以上、ジュドーは本気だ。
新型モビルスーツ・νガンダムとやらを早くその目で見てみたいという、単純な欲求もある。
「運転、大丈夫?俺、やろうか?」
子供のような素直な目で自分を見るジュドーに、オクトバーはお愛想で笑顔を見せた。
とりあえず、この青年がいればカミーユは戻ってくる。
そんな程度にジュドーを自分の中で位置づける。
(どうせ工場はネオ・ジオンの動きで大騒動だ。仕上げるもの仕上げたら文句も言わないだろ)
戦力になると確信出来るカミーユ以外の人間を連れて行く抵抗を、
オクトバーは自分自身で納得させた。
勝手に運転席に座るジュドーに急かされてヤレヤレとエレカに乗りながら、
オクトバーはため息をついた。


411 名前:新ストーリー書き:02/10/03 18:00 ID:???
「へえ~!」
先程からジュドーの口は開いたままで、閉じることを忘れたようだ。
右も左も前も後ろも、果ては上部下部、どこを見てもアナハイムエレクトロニクス社の
モビルスーツ技術部門は蜂の巣を突付いたように、無数の作業員が飛び回っている。
独特の機械油の臭いや金属音、ピリピリとした緊張感も
ジュドーにとっては懐かしい、居心地のいいものに感じられる。
オクトバーに付いてそのエリアを抜けると、数回の身元チェックの後に、
νガンダムの開発ルームが控えている。
開発ルームとは言っても、モビルスーツの完成型1体が収容できるスペースだ。
月の軽重力を利用して力一杯床を蹴って飛び上がってもまだ上がある。
所々シートで覆われた部分もありはするが、そこへ入るなり、白い装甲を見たジュドーは、
オクトバーの許可を待たず、自慢の脚力で飛び上がった。
「なんか、懐かしいなぁ」
ジュドーのひとり言をオクトバーは怪訝そうに見た。
「あれ、さっきトレーラーで運んでたやつだよな」
搬入用の扉が開いて入ってきた車両を見て、
ちょうどコックピット前の作業台に着いたジュドーが言った。
「まだ組み立ててなかったのか!?早く寝かせて作業進めろよ!」
下でオクトバーが指示を出している。
上から見ていると指示された作業員が、二人掛でブルーシートを剥ぎ、
その下から行儀良く荷台に置かれたガンダムの頭部部分だけが、ジュドーの目に飛び込んだ。
「うっわぁ~!」
ジュドーにとって、ガンダムと名のつく機体を見るのは、正に5年振りの事だ。
かつては自分が操縦していたZZと、どうしてもだぶる。
「またあれが投入されるのか……」
物言わぬ頭部パーツを見ながら、新型を目にした歓喜とは別に、
宇宙に戦いが終わらない事をジュドーは悲しく思った。


412 名前:新ストーリー書き:02/10/03 18:00 ID:???
「復元急げよ!」
またオクトバーの声が開発ルームに飛ぶ。
「……ったく、工場移動なんて無かったら、いくらかでも作業、進んだろうに……!」
ブツブツと口から出る愚痴は連邦軍上層部の理解無い連中へ向けた言葉だ。
連邦からの要求は、確かにアナハイムの人間としては腹立たしい内容だった。
戦争が始まるので、同じ工場内でネオ・ジオンのモビルスーツの建造も手掛けているのならば、
情報流出の恐れがあるので、νガンダムを移動されよという内容だ。
確かに、アナハイムは連邦、ネオ・ジオン、両軍の兵器開発に関わっている。
しかし、技術部門は完全分離だ。
それが新型兵器の開発を一手に荷い続けている企業の姿勢というものだ。
それを信用せずに、納期の短縮だけは兵器で要求する。
現場の人間にしてみればたまったものでは無い。
「うちの上層部も何考えてんだか。あんな要求、呑まなきゃいいのに!」


413 名前:新ストーリー書き:02/10/03 18:01 ID:???
「おっと、お仕事、お仕事!」
オクトバーの表情があまりに硬いので、
ジュドーは見学者気分を排除してスルリとコックピットに滑り込んだ。
「オクトバーさん!寝かせればいいんでしょ?」
コックピットから顔だけ出して聞くジュドーに、オクトバーは仰天して怒鳴った。
「何してるんだ!素人に動かせるものじゃない!」
「大丈夫!出来ると思うよ!」
対してジュドーは聞く耳が無い。
「そこの作業台でいいんだよね?」
と、飄々と上から見下ろしてくる。
「待て!ここまで来てドンパチする前に壊されるなんて……!」
オクトバーは慌てて腰に付けていた軽重力移動用のロープ付きトリガーを
ジュドーの乗り込んだコックピット目掛けて発射した。
そうとは知らずに既にシートに座ったジュドーは、円形に改良されたレバーに素手で触れた。
「なるほどね!確かにこの方が伝えやすいもんな!」
ストレートな感想だ。
両足が無意識下でペダルを正確に踏み込む。
νガンダムの機体は専用ドリーからゆっくりと浮き上がった。
胸部のエア抜きからシューッと蒸気交じりのエアーが溢れる。
一部繋がれたままのケーブルが衝撃でプツプツと外れる光景を
オクトバーはロープを巻き取り、コックピットに向けて浮遊しながら唖然として見た。


414 名前:新ストーリー書き:02/10/03 18:02 ID:???
「――あいつ!?」
そう言っている間にもνガンダムは頭部を付けない機体のまま、
ガシンガシンと数台のエレカや作業パーツが混在する開発ルーム内を
器用に避けて作業スペースへと進んでいる。
「何者なんだ!?」
歩くたびに伝わる衝撃に耐えながらやっとたどり着いたオクトバーは、
開け放たれたままのコックピットに何とかよじ登った。
「あれぇ!?オクトバーさん、何やってんのさ!?」
オクトバーの心配など露知らず、ジュドーが素っ頓狂な声を上げる。
「お前なぁ!一体、何も……!?」
コックピットには乗り込んだものの、今度は機体を仰向けに寝かせるので球体のその中で
オクトバーはゴロンッと体を転がされた。
「ちょっと、どっかに摑まってて下さいよ!」
それほど広くも無いコックピットの中を転げまわるオクトバーに、
ジュドーは遠慮なく邪魔そうな声を出す。
「うわあぁぁぁ!」
オクトバーの奇妙な悲鳴と同時にνガンダムはその体を静かに横たえた。








425 名前:新ストーリー書き:02/10/05 12:14 ID:???
「このごま油がポイントなのよ」
機嫌の直ったファの話は、キッチンで春巻きを作りながら小一時間ほど続いている。
「あぁ……」
カミーユとの学生時代の他愛ない話から始まり、
今はグリーン・オアシス時代に母から習ったという、春巻きのレクチャーへと続いている。
相槌を打つハマーンの方はいい加減、気の利いた返事が出尽くし、
一辺倒な反応しか出来なくなっていると自覚しながらも、他に言葉が浮かばない。
確かに、仕上げに加えたごま油の香はいい香りなのだが、
女同士のキッチンでの立ち話など、ハマーンにしてみれば、地に足が着いた感じがしないのだ。
「私の名前はね、漢字名なのよ。地球では中国系って言うみたい」
「そうか……」
人は古来から領地拡大、宗教・民族の相違、思想の影響、経済の格差……、
様々な理由で戦いを繰り返してきた。
宇宙世紀という時代を90年以上経過した今、人はまた戦いを繰り返そうとしている。
今となっては、肌の違いなど戦争の理由にはなりはしないが、
ニュータイプと言われる人種が宇宙に溢れる時代になっても、
人は意識の違いを戦争という手段で解決しようとするのだろうか。
ハマーンは、ファの説明する漢字名を肩耳に、戦争の歴史を振り返り、未来を案じた。
具を皮に包む作業に没頭している振りをしながら、ファはハマーンの表情を垣間見た。
自分の話には上の空で、厳しい顔を崩さない様にため息を漏らす。
これでもファは、精一杯気を使って、こんな他愛も無い話を続けいているのだ。
放っておけばハマーンはシャアの軍のことばかり考えてしまうだろうし、
そうすれば、嫌でもかつての自分を思い出し、辛くなるのではという配慮だ。
犯した罪は重罪だが、改心した今、それを背負い続けるのは、
この生きるのに不器用そうな女には、余りにも酷なのではないかとファには思えるのだ。
(せっかくジュドーと幸せになろうとしていたのに……。大尉のバカッ!)
ファは、サングラスの下で不敵に笑うクワトロ・バジーナの顔を想像して、
ひとり心の中で舌を出した。


426 名前:新ストーリー書き:02/10/05 12:15 ID:???
「お電話頂きましたグラナダ名物・月面ピザのピザハウスです~!」
その声は唐突に玄関をノックする音と共に、ふたりのいるキッチンに響いた。
「月面ピザ?カミーユかしら……?」
エプロンで流した手を拭きながら、玄関へ向かうファの背中にハマーンも続く。
「ファ……」
後に続くハマーンの声に、ファは分かっているという風に頷いた。
モニターで表の男が本当にピザハウスの者であるか確認する。
確かに、月面ピザを扱っているピザハウスの制服だ。
ファも何度か利用したことがあるので知っている。
背後からモニターを覗いていたハマーンにも、それは目に入っている。
ハマーンの表情を確認して、ファは開閉ロックに手を掛けた。
「うちですか?」
言いながら開いたドアの向こうには、清潔そうな制服を身に付け、
ピザハウスのロゴの入った帽子を目深に被る青年が、ピザの箱と伝票を手に待っていた。
「お電話で注文を頂いたんですよ。カミーユ・ビダンさんのお宅ですよね?」
「そうですけど……」
物言いも穏やかで慣れた風に見える。
この手の対応はファに任せる、とハマーンは背を向けようとした時――。
ハマーンには、男の制服の腰元が不自然に膨らんでいるのが目に入った。
キッチリと前のファスナーを閉めた派手な配色のジャンパーの腰元――。
「ファ!離れろ!」
ハマーンは確認するより先にファに駆け寄った。
が、男の方も、ハマーンの動きに瞬時に対応し、
ピザの箱が床に落ちるより先に、その、腰元の物を利き手に素早く握った。


427 名前:新ストーリー書き:02/10/05 12:15 ID:???
カチリッ
冷たい金属音がファのこめかみの横で鳴る。
「貴様っ!」
ピタリとハマーンの動きが停止する。
この手の場合、相手が言う言葉は相場が決まっている。
「動くな!動くとこの女の頭を吹き飛ばすぞ!」
やはり、この男も陳腐な決まり腐った台詞を口にする。
ハマーンの察した通り、ピザハウスの配達員を装った男が手にしている物は拳銃であり、
手に構えながら安全装置を解除している辺り、素人ではないと判断できる。
ファが意外にも悲鳴のひとつも上げないのを、ハマーンは感謝した。
こういった状況で人質に気を取られて判断を誤るのは絶対に避けたい。
それどころか、ジッと男をにらむ目は、隙でもあればその身を翻そうと狙っている。
(ただの世話焼きな娘かと思ったが、なるほど、元パイロットだけあるな)
しかし、形勢はハマーンに不利なままだ。
「どこの所属の者か?いや、聞くまでも無い。シャアの手の者だな?」
ハマーンも、腕の中の人質も異様に落ち着いていることに、男は焦りを感じた。
ピザハウスのキャップの下の切れ長な目が、ファとハマーンの間を一瞬、泳いだ。
「どこの者かと聞いておる!」
その声には芯のあり、突然の侵入者にも動じない、悠然とした態度には逆らう言葉を忘れてしまう。


428 名前:新ストーリー書き:02/10/05 12:16 ID:???
(これが、ハマーン・カーン……!)
男は危うく自分の任務を忘れそうになった。
が、そこはニュータイプを豪語する人間だ。
すぐに未だ事態の切り札は自分が持っている事を思い出し、
ファの首に腕を回し上半身を固定させ、その銃口をハマーンに向けた。
「っく……!」
初めてファが苦しげな声を上げた。首に回された腕が思いの他、ファの気管を閉め詰めているためだ。
その声を聞き、ハマーンの眉がピクリと動いた。
「あんた、ハマーン・カーンだな?」
「だとしたら何だ?」
トリガーに指を当てた男の拳銃は、至近距離だけにハマーンに正確に狙いを定めている。
「怨むならあの好色を怨むんだな!」
カミーユ宅の開け放たれた玄関先、男はじわりとトリガーの指に力を込めた。





452 名前:新ストーリー書き:02/10/08 10:51 ID:???
向けられた銃口を前に、ハマーンが奥歯を噛んだ時――。
アナハイムのνガンダム開発ルームの隅に配置されていたフィン・ファンネルが、
突如、前触れも無くガタガタと不規則に動き出した。
まだ未完成のサイコシステムが、ハマーンの危険を察知した
νガンダムのコックピットに座るジュドーの脳波によって、反応したためだ。
ジュドーはコックピットの中、グラナダ居住区の方角に身を乗り出し叫んだ。
「ハマーン!?」
目を見開き、まるでそこに敵機がいるような凄み様に、
居合わせたオクトバーは、全身に汗を噴き、腰を抜かしそうになった。

それと同時刻――。
ハマーンに銃口を向ける男は、その体をビクリと硬直させていた。
(何だ!?この感覚……!)
目の前のハマーンからとは違う、あらぬ方向からのプレッシャーは、
何者かに心臓をえぐられるかのような緊張を与える。
ニュータイプ研究所でのシュミレーション戦闘では、決して感じることの無かった、
生身の人間から発せられる生気を帯びた見えない圧力だ。
(この俺にプレッシャーを……!?)
「そこまでだ!」
ファと男の背後――、カミーユ宅の庭先から声が聞こえた。
(コイツか……!?いや、違う)
声の主、カミーユを凝視するものの、カミーユから感じられる気迫と、
感じたプレッシャーは別物だと男は判断した。
緑豊かな芝の上に立つカミーユは、ひとりではない――。
「ギュネイ……!」
ファと同じように、カミーユに締め上げられた状態のナナイ・ミゲルは男の名を呼び、
それをギュネイは短く舌打ちし、作戦の失敗を責める目でナナイをにらみ付けた。


453 名前:新ストーリー書き:02/10/08 10:51 ID:???
カミーユは締め上げる反対の手に、エレカのカードキーをナナイの両目目掛け構えている。
たかがカードキーであろうと、男の力で躊躇せず目を狙えば、失明は免れない。
刃物や拳銃を持たずとも、カミーユはファを奪還する勢いだ。
ジュドーとオクトバーと別れた後、急ぎエレカを自宅に走らせたところ、
スィート・ウォーターで対面したナナイを発見した。
「シャアの作戦士官が僕の家などに何の用かと思えば、こういう事だったんですか」
ナナイを拘束するカミーユの声は、その行動とは裏腹に丁寧な口調だ。
この落ち着きようがギュネイを苛立たせる。
上官を人質に取られ、もう一方では丸腰とは思えぬ気迫のハマーン・カーン。
更には出所の不明なプレッシャーが、未だ続いており、
無意識ながらファの首に回す腕に力が増す。
「あなたもニュータイプ研究所所長だって言うなら、僕の事は調べてあるのでしょ」
スィートウォーターから離脱する前に口の軽い兵士から聞いた情報だ。
失意の中でも、迷い込んだ民間人の振りをして、出来うる限りの情報収集は怠らなかった。
「僕が両親をどうやって失ったか……。
 よりによってファを人質に取って、平常心を失わないでいられる自信、僕にはありませんよ」
「っく……!」
カミーユの腕力は見た目以上に強く、解こうとすると逆に締め付けられてしまう。
「これはシャアの指示なんですか?僕を始末しろと言われたんですか?」
「大佐は……、そのような命令はして……」
「大佐?っふ。大佐か……。相変わらず、総帥の名では満足できん男か……」
ハマーンの見下した嘲笑にナナイは顔をしかめた。


454 名前:新ストーリー書き:02/10/08 10:52 ID:???
カミーユの構えるカードキーの先、ギュネイの奥に立つハマーンを、ナナイは凝視した。
シャアの過去を知る女――。シャアの心を一瞬であろうと掴んだ女――。
今回の作戦にハマーンが脅威になると、作戦士官としては思ってはいない。
ハマーンが持つ戦力などありはしないと判断している。
しかし、シャアの寵愛を受けるひとりの女として、
シャア本人が、二度と交わりはしないと断言しようと、昔の女の存在を許すことは出来ない。
それがナナイをシャアの指示無しに、今回の作戦に駆り立てた全てだ。
「貴様もあの男に利用されたいのか」
ナナイの凄んだ眼差しに、無意味な嫉妬心を感じたハマーンは口を開いた。
ナナイの表情は硬く固まったまま感情を見せようとはしない。
「私を殺したところで、あの男の全てがお前のものになるとは思えんがな」
いつの間にか球体の玩具、ハロが音も無くハマーンの足元に転がって来ている。
そのつぶらな瞳にハマーンはひとり、心の中で「すまん」と詫びを入れた。
ギュネイの眼差しがナナイに向けられているのを、視界の中に捕らえ、ハマーンは語尾を強める。
「つまらぬ嫉妬はいい迷惑だ!」
その声と同時に、ハマーンは拳銃を構えるギュネイの手首に向け、ハロを蹴り上げる――!
軟体のボディーをへこませ、ハロは一直線に空を切った。
ファもそれに合わせ、ギュネイの急所に膝蹴りを見舞う――!
ハマーンに蹴られたハロは見事、ギュネイの手首に命中し、
拳銃は宙を舞い、カミーユの立つ庭にガチャリと鈍い金属音を立てて落下した。
その落下地点に素早く滑り込み、それを立ちひざで利き手を支えるよう、
完璧な姿勢で構えたのはハマーンだった。
ガチャリッ……!
ハロは球体をへこませながら庭をバウンドしている。






479 名前:新ストーリー書き:02/10/12 12:52 ID:???
「動くな!」
ファが自分の背後という安全な場所に収まるのを待って、
ギュネイに照準を合わせ、目は離さないまま、ゆっくりと立ち上がる。
「形勢は変わったようだが……、作戦仕官としては、どう出るか?」
ギロリと横目でナナイをにらむ。
銃口の先のギュネイは素直に両手を挙げている。
モビルスーツ戦目的で強化されたニュータイプは、戦果にならぬ場で不利な時、
いかに無傷でその場を離脱出来るかという方向に頭が回転するらしい。
(大佐の女同士の小競り合いに命張れるか!俺はもっとデカイ事する男だ……!)
「ここは民間人の居住区です。ネオ・ジオンの軍人が騒ぎを起こすは、まずいんじゃないですか?」
言ったカミーユは、ナナイを自ら解放した。
ギュネイが戦意を失った今、ナナイを拘束までする必要は無いとの判断だ。
「……っはぁ!」
足をもたつかせながら合流するナナイを、ギュネイの目は冷たく捉えている。
研究所時代から反りの合わない女だった。
シャアの作戦仕官に召されてからは、ますますそれを感じる。
戦果を上げるだけが身を立てる術の世界で、女を利用するナナイに嫌悪するのだ。
その挙句にこの作戦だ。
(俺はあんたの私兵じゃない!)
ギュネイの発する不快は、ハマーン、カミーユ、ファにも伝わってくる。


480 名前:新ストーリー書き:02/10/12 12:53 ID:???
「戻ったらシャアに伝えよ。戦いは人が革新する術にはならんと」
ハマーンの言葉にギュネイは耳を疑った。
(見逃すって言っているのか……!?)
しかし、その銃口は向けられたままだ。
「僕からも……、強化人間を持ち込むなんて、失望したと……」
「俺は強化人間じゃない!ニュータイプだ!」
カミーユの言葉にギュネイが逆上した。
「ギュネイ!」
ハマーンの向ける銃口を気にもせず、カミーユに飛び掛ろうとするギュネイを、
ナナイは身を挺して制しようと前に出た。
「モビルスーツ戦なら、お前など、俺が落としていた!」
「お前は戦いの惨さを知らないからそんな事言えるんだ……。だから強化人間だって言うんだ」
カミーユの反応はいたって冷静なままだ。
「そんな屁理屈……!」
拳を握り締めるギュネイの体をナナイは全身をぶつけ止めようとする。
「お前にここで傷を負わせたら、大佐に……!」
申し訳ないとでも言うのだろうか。
今頃になって、被験者を私兵にする愚かさに気付くとも、それはハマーンを嘲笑させるだけの光景だ。
「強化人間の精神制御はまだ不確立ということか?」
ハマーンの見下した物の言いは続く。
「貴様もいつか、自分がシャアに利用されただけの人間だと気付くだろう。
 あの男は、人の愛し方を知らんのだ」
ハマーンの目に映るナナイの姿は、今にしてみれば滑稽に見えるかもしれない。
しかし、かつては自分もそうだったのだ。
恋や愛は、時に人に分別を付かなくさせる。
何もかも……、心すら相手に奪われてしまうのだ。
「今なら見逃してやる。消えろ!」
ハマーンの声にナナイは放心するギュネイの腕を力任せに引っ張り、3人の前から姿を消した。




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