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ジュドーとハマーンがくっついてシャアの反乱に出くわしたらこうなったのその8



212 : 新ストーリー書き : 03/08/31 17:11 ID:???
「点火ァ……!?」
「くっ……」
呆然と……、にも近いジュドーの横、ハマーンは目を吊り上げた。
「なんでだよ!? アムロ・レイが行ってるんだろう!?
 なんだってこんなモンに灯が入ってんだよー!」
モニターに唾が掛かる勢いで怒鳴るビーチャを止める者は誰もいない。
アクシズに取り付こうとするロンド・ベルのモビルスーツ隊が、苦戦しているには明白な映像がそこにはある。
宇宙に浮かぶ石ころに動力が点灯された。
その映像は、ただそれだけのことのようにも見え、
しかし、それがいかに恐ろしい結末をもたらすのか誰の目にも明らかだ。
『我々に難民という悲惨な立場へと追いやった地球連邦政府。
 今、彼らにスウィート・ウォーターの民の力を見せる時が来たのです』
「こいつッ、分って言ってんのかよ!」
アナウンサーの熱弁にジュドーが吠える。
『今、地球では、多くの地球連邦政府高官たちが我らの力に恐怖し、
 地べたの上を逃げ惑っていることでしょう。
 宇宙の民と共に生きる術を持たなかった者たちに、制裁が下されるのです』
ここまで言われて誰も黙ってはいられない。
「地球には一般市民だって居るんだぞ!」
「そりゃあ、連邦のお偉いさんだって悪いんだろうけどさッ、
 騙まし討ちに皆殺しって、こんなに美化して放送される内容ぉ?」
「スウィート・ウォーターの人にとっては、そう見えるんじゃないの?」
それぞれが思い思いのことを口にする中、ハマーンが初めて口を開いた。
「虐げられた生活から解放されたいと願う者たちは強い指導者を求める。
 暗闇の中に光を導く者、そんな存在を……。シャアは彼らにとって格好の人材だ。
 奴が決行することならば、何だろうと許される。それがどんな悪行だろうと」
「悲しいけど、歴史はそうやって作られてきたんだから、この放送を批判したってしょうがない」
ハマーンの言葉を受けて、カミーユが続けた。
が、それに反発するのがシャングリラの若者である。
「じゃ、地球が壊れるのを黙って見ているの!?」
「俺たちが命張って戦ってきたのって、何だったんだよ!」
相手が違うと分っていても気に入らないことを受け入れるような大人気は持ち合わせていない。


213 : 新ストーリー書き : 03/08/31 17:12 ID:???
「――誰も黙って見ているなんて言ってない!」
なんで俺に……。と腹を煮えたぎらせたカミーユがついに切れた。
「だからここに集まっているんだろう!」
「……!!」
カミーユの大声に誰もが閉口した。
その勢いはブリッジで怒鳴るブライトにも匹敵する戦意を漂わせている。
「もはや一時の猶予も無い。アレの改良、急がせるぞ」
元指揮官らしく言うハマーンの声でジュドーは冷静さを取り戻した。
「そうだ、作業に戻ろう。アムロさんの役に立てるように」
それ以上は何も言われなくとも全員が分っている。
暑さも疲労も今は忘れてコレを完成させなければ。
ビーチャ、モンド、エルはあえて無言のままそれぞれの持ち場に戻って行った。
イーノもテレビ映像をモニターに映したままビーチャの後を追い、残ったのはジュドーとリィナとハマーンだ。


214 : 新ストーリー書き : 03/08/31 17:13 ID:???
アクシズから伸びる閃光はより鮮やかになったように見える。
ライブ中継の中、宇宙にはいくつもの光が上がり、
それのひとつひとつと共にパイロットの命が消えていることを戦場を知るリィナは十分過ぎる程に分る。
実際にこの戦闘で、両軍共に、軍人としてでなくひとりの人として、愛され必要とされる者達が命を落とした。
アストナージが流した涙もそのひとつに過ぎない。
戦いは多くの悲しみの渦を広げ展開してゆく。
「お兄ちゃん……」
リィナの不安げな声……。
「大丈夫。間に合わせてみせるさ」
コツンと指でコツかれた額をリィナが押さえるのにジュドーは笑んだ。
「シャングリラ魂、だろ?」
優しく、本当の姉のようにリィナを落ち着かせるよう言うハマーン。
リィナの顔にはいつもの笑顔が戻った。
3人が見る格納庫の中央には黒く薄い機体が、あちこちから金属溶接の光を上げて佇んでいる。








232 : 新ストーリー書き : 03/09/04 11:56 ID:???
戦場は目まぐるしいスピードで、宇宙に浮遊するものの全てを呑み込むかの勢いで進んでゆく。
モビルスーツの第一波、第二波、共に熾烈を極めた戦いだったが、
アムロのνガンダム、シャアのサザビーはそれぞれ還るべき艦に戻り、既に次なる策に思いを集中させていた。

ラー・カイラムの狭いブリィーフィングルームでは、押し込まれた各艦長、及びメインのスタッフ、
小隊クラスのパイロットが最終手段とも言えるアクシズに内部攻撃をする説明を受けていた。
その実、アクシズはもはや地球の重力に呑み込まれるだけのポイントに位置している。
今更、他の作戦も最終作戦もありはしない。
ここにいる全員がそれぐらいの事は理解している。そこで、
「ここは坑道が網の目のようにあるので、アクシズの分断は……、可能です」
1年戦争の英雄、アムロ・レイの発言だ。
言いながらアムロの脳裏には過去に経験したこれに似た光景が浮かんでいた。
一年戦争の折、ア・バオア・クーの最終決戦の直前、ホワイトベースのブリッジに集結したクルーの前で、
アムロはやはり、断言してみせたのだ。「作戦は成功します」と。
モビルスーツデッキに降りるエレベーターの中、やはり、カイとセイラにはアムロの茶番はバレていたのだが、
あの一言でホワイトベース全体に生き残るという生の貪欲さが生じたのは確かなようだ。
それで、アムロは無意識のうちに再びあの茶番を演じてみせていた。
アムロ自身が、あの時と同じように作戦を成功させたいという願望の意味もその言葉には含まれている。
少し間を置いて絶対的な言葉を口にするアムロ・レイに、
クルーは一様に作戦内容に納得した素振りを見せた。
これを受けてブライトが責任者らしく会議をまとめる。
「よし、三段構えだ。ルナ2から敵の援軍が来る前にけりをつけるぞ」
そして言った。
「すまんが、みんなの命をくれ」
全クルーが敬礼をする室内は戦場の雰囲気そのものだ。


233 : 新ストーリー書き : 03/09/04 11:56 ID:???
「あのサイコフレームは、わが社の材料開発部のアイデアではなかったのです。
 開発部も断定はしていないのですが……」
モビルスーツデッキに通じる通路でチェーンはその手紙を声に出して読んでいた。
黙読して、理解に苦しむ内容は声に出して読んでみる。
子供の勉強のような方法だが、チェーンの真面目な性格がそれを実行させているのだ。
「開発部も断定はしていないのですが、あの技術はネオ・ジオンからの提供だということで……?」
その内容は読み上げてみても、チェーンの持つ常識では理解不能のままだ。
それも仕方が無い。オクトバー自身が、未確認で戸惑う思いをそのままに綴った文章なのだから。

νガンダムがアナハイムを飛び立つのと同時に、まるで役目を終えたかのように、
いつの間にか姿を消したカミーユ・ビダン。
このままモビルスーツの開発に関わる仕事に残ってくれたら。
そう内心思っていたオクトバーに、カミーユの態度はもったいなく……、いや、それ以上に不自然にも思えた。
エウーゴでパイロットをしていた結果、精神を病んだ過去を持つとは本人から聞いたが、
νガンダムに携わる時のカミーユの能力、才能、精神を見、
ますますアナハイムに必要な人材だと思った矢先、彼は姿を消した。
元々、νガンダムを納期に間に合わせるためという理由で、
オクトバーが個人的に連れて来た人材だった訳だから、
問題視するような事でもないのかもしれないが、やはりそれは、余りに早い身の引きようだった。
だからオクトバーはタイミングを逃していたのだ。
サイコフレームに関し、カミーユが持っている全ての情報の確認をするタイミングを。
そんな時、オクトバーは信じられない噂を耳にした。
サイコフレームはネオ・ジオン側からカミーユに伝わった物だと。
信じられない。信じられようがない。
オクトバーもこの仕事に携わって長いが、戦争中の軍隊という特殊な施主を相手に、
敵から新兵器の情報提供などあるはずはないし、ありようがないのだ。
それが今回、実しやかな噂としてアナハイムエレクトロニクス社内に流れている。
しかも、それを受け取ったのがカミーユだと言うのだから、
オクトバーは逆に笑い転げてやりたい気分にすらなる。






247 : 新ストーリー書き : 03/09/08 16:54 ID:???
しかし、νガンダムの開発……、
その現場に居合わせた数少ないものだからこそ、それに信憑性を感じるのもまた事実……。
オクトバーがサイコフレームという名を初めて耳にしたその日、
確かジュドーとハマーンが、実験でもないのにサイコミュを暴走寸前までヒートアップさせた日だった。
カミーユはまるでそれが既存のシステムかのように、
開発成功に大喜びして浮き足立つ事も、また一抹の不安を抱えるようなこともなく、
νガンダムのコックピット周辺の材質として組み込ませた。
自分の知らぬ間に材料開発部がパーツとして仕上げまで済ませていた。
確かにあれは神がかり的とも言える偉業だった。
が、それがネオ・ジオンから得たシステムだったにならば……。
いくらカミーユを特別視しているオクトバーとはいえ、そちらの方が納得がいく。
もしかしたら……。
そんな戸惑いがチェーンに宛てたメッセージだ。
νガンダムが手元に無い以上、アレに関する全てのことはチェーンに一任するしかない。
「こんな馬鹿なことないわ。サイコフレームは作動した。完全な物が敵から提供されるわけがない」
やはり尤もな事をチェーンも口にした。
文字の羅列の中にオクトバーの心理が読み取れないチェーンは、宙を見て、また独り言を発した。
「オクトバーさん、なんで試料と一緒にこんな手紙を送ってきたのかしら?」
仕事に対し生真面目そうな男の顔がチェーンの脳裏に浮かび、そして消えた。
チェーンが見た己の手には、T字型をした物体がしっかりと握られている。


248 : 新ストーリー書き : 03/09/08 16:55 ID:???
思い詰めた表情のチェーンに近づく影がある。
「チェーン」
「あ、はい」
チェーンはその物体からアムロに視線を移した。
「どうしたんだ?」
低く深く甘い、いつものアムロの声に戻っている。
先程、アムロが帰還した時の言葉がチェーンの中にはまだ引っかかっていたのだ。
『奴を仕留めなければ死にきれるもんじゃない』
戦場で死を意識せずにいられる者など居はしないが、
こと、相手が恋人となると考えたくもないし、そんな発言はして欲しくはない。
少し拗ねてみる。
それを受け止めてくれると分っている相手だから。
「ケーラやアストナージのこと、それにアムロの不吉な言葉、気になるわ」
「……すまなかった。ファンネル、いいな?」
「勿論です」
謝った一方ですぐに戦争の話しをする。
チェーンはそんなアムロを嫌だとは思わないし、
逆に、それを通して自分にアムロが信頼を寄せている事を感じ、満足するらしい。
だから、もう拗ねた顔は見せなかった。
「これと大尉のサイコフレームが共鳴して、未知数の機能が引き出されるかもしれないって話、信じます?」
「オクトバーの話か?それはないよ」
「でも……」
そう言われてはT字型の物体は無重力下、さも軽くなってしまう。が、
「フィン・ファンネルで勝てるさ。νガンダムは僕が基礎設計をして、君が整備をしているんだから」
「そりゃあそうですね」
アムロに唇を唇で触れられ、チェーンはそれならそれでいいと思えた。
『勝てるさ……』その反対語が『死』を意味することをチェーンは一時、アムロの腕の中で忘れた。





253 : 新ストーリー書き : 03/09/09 17:45 ID:???
宇宙に浮かぶ巨大な石の周りに無数の火が上がっては消える。
それらは、それぞれに一応は、ギラ・ドーガ、ジェガン、ヤクト・ドーガ、リ・ガズィ、αアジール、
そして、サザビー、νガンダムという名称を持ったモビルスーツではあるが、
この空域をただの、ひとつの戦闘空域として見た時、それはただの型番でしか過ぎなくなる。
ましてや、その人型マシーンを生身の、生きた感情を持った生命体が
操縦しているなどという事実は忘れてしまいそうにすらなる。
それほどに、宇宙の戦争は無機質なもので、そう思わなければ同じ人類として正気で見ている事も出来ないし、
また、そう思うことに人々は慣れてしまった。
度重なる戦争と一時の平和。
その数々の不幸の中で、いつしか人は戦いそのものに慣れてしまう。
消えた光の中にひとりのパイロットがいたという事実を黙殺してしまう。
いつから人はそのような都合のよい生き物になったのだろう。
もしかしたら、悲しいかな、人とはそういう愚かな生物なのかもしれない。

254 : 新ストーリー書き : 03/09/09 17:46 ID:???
方々から上がる光のひとつは、ギュネイ・ガスの命を奪った。
落ち損ないのリ・ガズィを相手に余裕を放つギュネイは、その機体が帯びる不思議な光に戸惑い、
そして、忘れていた温かさに包まれながら命消えた。
「サイコフレームが多い方がアムロに有利なんです」
そうアストナージの制止を振り切って出撃した、
ニュータイプでもパイロットでもないチェーンに撃たれ。
ギュネイが見た謎の光……、それは……。

続いてその光の前に落ちたのはαアジール、クェスだ。
シャアに奪われて以来、地球育ちの少年にしては大した冒険を犯した、
ハサウェイの乗るジェガンの目の前での出来事だった。
「どきなさいッ! ハサウェイ!」
最後の最後に言った言葉がクェスの本心だとハサウェイは信じている。
「クェ―――――――――――ッス!!」
シャアにクェスを連れ去られた時と同じ叫び声が宇宙に響いた。
恋する女の子を撃たれ、少年の心の枷は呆気ないほどに簡単に外れる。
「やっちゃいけなかったんだよ……」
味方機……。チェーン・アギ……。
ハサウェイにはそのような識別はもう付かない。
「そんなこともわからないから、大人って……、地球だって平気で消せるんだッ!」
クェスと見つめたかった地球。
クェスと作りたかった未来。
クェスと築きたかったニュータイプの世界。
全ては大人が作ってきた戦争の歴史が台無しにした。
360度スクリーンの片隅に映る地球に加速する石ころのためにクェスを失った。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
操縦訓練など受けていない少年が、何をどう動かしたのかなど分らない。
ただ、次にハサエェイが、涙でびしょ濡れになったメットの中から見た光景は、
原型を失った機体のコックピット周辺に光る柔らかな明かり……、波動……?
「あっ……、あっ……、あぁ~~~~!!」
戦闘が続く空域の中、ハサウェイは涙を流し続けた。
全ての水分がなくなるのではないかと思えるほど、ハサウェイはその光に包まれながら泣いた。


255 : 新ストーリー書き : 03/09/09 17:47 ID:???
光が宇宙を走ってゆく。
逆立った心を露わに、自軍の旗のために人間を殺し、殺される人々が溢れる宇宙を、光が走ってゆく……。

レウルーラのブリッジで、ナナイは「うっ……」と、口を塞いだ。
何か分らない。
不思議と嫌なものではない気はするのだが、異物が体の中を……、戦場を駆け抜けた感覚がした。

「本当に拾ってくれるのかよ?」
「行けってよ」
戦闘空域からは遥か離れた連邦軍の別部隊のジェガン隊は、アクシズを目指し、ゲタのバーニアを赤く光らせた。

地球……。
「飛べれば、宇宙に行けれるのにね」
砂まみれの髪が気に入らない風の助手席のチェーミンに、ミライは笑んで答えた。
「そうしましょうか」
「あっ」
地面の隆起でバウンドした車内に、一時の笑いが起こった。

「兄さん……」
寒風吹くラサ近郊で、負傷した子供の腕に包帯を巻く金髪の女性は、曇天の空を見上げた。
曇天の向こうに、光りの帯びが見えた気がした。
「っうん」
「あ、ごめんなさい」
涙目の子供の声に、セイラは視線を戻した。
「泣くなよ!」
「だってぇ、おにぃちゃぁん……!」
自分の方が出血が激しいのに、「妹を先に」と、後に回った兄が、
そんな優しさを隠すかのように厳しく叱る風景がそこにはある。
「こんなことで挫けちゃダメよ。兄妹仲良く……、ね?」
「うんっ」
セイラの言葉に、子供はその彼女を見上げた。その瞳はふたりとも、澄んだ青い色をしている。
セイラはもう一度、空を見上げた。
「キャスバル兄さん……」
「大丈夫かぁ?」
セイラの膝の元、兄妹の兄が、妹を心底心配そうな目で見ている。






259 : 新ストーリー書き : 03/09/11 12:42 ID:???
アクシズの地表を間近に捉え、
νガンダムはサザビーの気配にバーニアを逆噴射させつつビームライフルを発射した。が、
「アクシズのノズルには接近させんッ!」
サザビーの動きの方が僅かに機敏だった。
「よけた!?」
「それでこそ私のライバルだ」
シャアの言葉はアムロには届いてはいない。
しかし、ふたりはお互いの想いをモビルスーツ戦でぶつけ合うしか術を知らない。
アムロのνガンダムは、シャアの作戦のひとつを撃破した。
「アムロ! 地球上に残った人類などは、地上の蚤だという事がなぜわからんのだ!?」
宇宙にひときわ眩しく明るい光が閃光を上げ、その衝撃はアクシズそのものと、その空域に達した。

「…やられた」
レウルーラ艦長の落胆の横、
「四番艦の核兵器の爆発ッ」
生真面目に戦況を確認するナナイの声はかつて無いほどに上擦っていた。

アクシズ内部に、走るプチモビの影。
「作業、続けろッ!」
外部からの攻撃なのか、爆薬を設置する部下のプチモビがフラつくのにブライトは激を飛ばす。
「なんの力だッ? ラー・カイラム、状況知らせぃ!」
『前方に巨大な閃光があります。原因はわかりません。ジ―――』
途絶えた通信に舌打ちしたブライトは、
前線中の前線に出ている以上、不測の事態は当り前だと自分に言い聞かせた。
こんなこと、ラー・カイラムの艦長自らする仕事ではない。
が、客観視するより先に行動に出ていた。
子供の面倒を見ている艦長であった時の方が、よほど艦長らしくブリッジに座っていられたものだ。
しかし、シャアが相手となった今、ブライトはアムロがそうあるのと同じように、
自分が……! という男の意地が先行している。
「時間がかかりすぎるぞ!」
「核エンジンのバルブはこっちです。ここを爆発させれば致命傷になります!」
プチモビ部隊のひとりトゥースが呼びかけるのにブライトは半円形の透明のコックピットの中、
相手によく見えるよう、大きく頷き、作業を指示した。
(アクシズ……)
この中にも街があり、一般市民もした……。
ハマーンが築いたアクシズの都だ。
今は、内部も外部も連邦政府の手が入り、華やかさはとっくに失い、果てはシャアの武器に成り下がっている。
(ハマーンはジュドーと今、なにを思っているのか……)
ブライトはジュドーの横にいたハマーンの面影を思い出していた。

260 : 新ストーリー書き : 03/09/11 12:43 ID:???
  *****

ブライト以下、プチモビ部隊が戻ったラー・カイラムは、再びレウルーラからの艦隊戦を迎え撃っている。
もはや、敵味方の分別すら怪しい空域へと、そこはなっていた。
四方八方に光るビーム砲の光、識別信号を確認するよりも先に、何かを撃たねば自分に弾が当たる。
まさに地獄絵図の世界だ。

「サザビーは!?」
一時、モビルスーツから離れていたアムロとシャアは、
再び、引き寄せあうかのようにそれぞれのマシーンに戻り、互いに相手を求めた。
ドロドロに溶けたアクシズの表面の突起の中にサザビーのモノ・アイがフッと輝くのをアムロは見逃さない。
「シャアめッ!」
これだけ損傷を受けても、不思議と動きに遅れを感じないνガンダムはダンダ――ッンと、サザビーに接近し、
その首をアクシズに叩きつけた。
「うっ!」
衝撃でシャアはコックピットの中で踊りそうになるのを、なんとか持ちこたえ、
押さえつけられるサザビーの頭部をよそに、脚部を回転させνガンダムのわき腹を蹴り付ける。
対して今度はサザビーがアッパーパンチを喰らう。
2機はアクシズの表面にぶつかり合いながら、まさにプロレス紛いの格闘戦を繰り広げているのだ。
「貴様がいなければ……!ア、アムロ!」
「うお―――ッ!」
最後の力を振り絞るかのようなνガンダムの攻撃に、サザビーの彼方此方からオイルが噴出した。
まるで血を吐き出す、人の最期かのようにも見える。
「モニターがッ、し、死ぬ? 何ッ?」
シャア・アズナブルが……、赤い彗星が焦りの声を上げた。

261 : 新ストーリー書き : 03/09/11 12:44 ID:???
「時間だ」
手元の時計でタイムを確認するブライトの声。
地獄絵図の中心に位置するアクシズから、また光が次々と走った。
ブライト以下、アクシズ内部に侵入したプチモビ部隊が仕掛けた爆薬がアクシズを分断させるべく、
次々と連鎖爆発を繰り広げる明かりと振動だ。
「やられた?」
それはもう指ひとつ動かすことの出来ないサザビーの中のシャアの嘆き声。
まさかブライト・ノア自身がその作業に加わっていたとは思いもしないが、
あの男ならば、こういう作戦も無きにしも非ずと知っている。
「アムロといいブライトといい、なぜ解らんのだッ」
エゥーゴの艦を指揮しても連邦の制服姿のままだった、生真面目な男の細い目をシャアは忌々しく思い出した。
「なぜ解らないッ!」
モニターも不能となったコックピットで、苛立ちのままに叫ぶシャア。
そこに、突然、通信でもない、何でもない、いわゆる「感覚」が飛び込んできた。
『大佐ァッ……!』
「何、戻れというのか?」
それでもまだ、シャアはまだ終わっていないという意地が残っている。
「ナナイィ、男同士の間に入るな! うわッ……!」
もうどう見ても「終わり」な状況でも、シャアは迎えようとするぬくもりを自ら跳ね除けた。
「大佐、私達を見捨てるつもりなんですか?」
唐突に言うナナイにレウルーラの艦長は一瞬、ギョッと振り向いたが、空域はそれどころの騒ぎではない。

「アクシズが割れます」
ラー・カイラムのオペレーションが言う、その言葉の通り、
巨大な石がふたつに分断される異様な光景がそこにはある。
「対空監視、気を付けろッ」
戦場はまだ止まらない。

球体の脱出ポッドだけになったシャアをνガンダムの手のひらが捕まえた。
「逃がすかよ!」
「捕まった!?」
モニターが完全に死んだ今、シャアには自分の状況すら掴めていないのだ。
「しかしッ、もう遅い!」
それでもシャアはアムロに唾を吐く。





308 : 新ストーリー書き : 03/09/18 12:15 ID:???
「ふふふふッ、ははははッ!」
爆音と振動の中、νガンダムのアムロにシャアの笑い声が聞こえた。
「何を笑ってるんだ?」
「私の勝ちだな」
この期に及んで何を言い出すのか、アムロはついにシャアの頭がおかしくなったのかと思った。が、
「今計算してみたが、アクシズの後部は地球の引力に引かれて落ちる。貴様らの頑張りすぎだ」
と続いた言葉に、シャアの計算を疑うより先にνガンダムを操作していた。
「ふざけるな。たかが石っころひとつ、ガンダムで押し出してやる」
「馬鹿な事はやめろ」
「やってみなければわからん」
「正気か?」
「貴様ほど急ぎすぎもしなければ、人類に絶望もしちゃぁいないッ!」
シャアのポッドを持ったまま、アクシズの軌道を左右するポイントを素早く見つけ出し、
サザビーの脱出ポッドは乱暴にアクシズの表面に埋めつけて、バーニアを全開に噴く。
「うわああっ……! アクシズの落下は始まっているんだぞ!」
「νガンダムは伊達じゃない!」

同じ事を発想する男がもうひとりいた。
「ラー・カイラムでアクシズを押すんだよ!」
「無茶言わないで!」
ラー・カイラムの艦長席で大真面目に指示するブライトに、メランが顔から汗を噴き出して言った。
ラー・カイラムが解析結果を見ているブライトは、
アムロ以上に、アクシズの半分が依然落下を続けている事を理論的に分っている。
「地球が汚染されるのを黙って見ているのか!?」
「レウルーラの撃沈を確認していませんッ」
メランの冷静な判断に苛立つ一方、
この艦の艦長として、ロンド・ベル隊を預かる者として、
複雑な思いでブライトはメランの後頭部越しに見えるアクシズを睨み付けた。
「アムロ、お前はまだアクシズにいるのか?」
いつまでも飛べない、自分はオールドタイプなのだとブライトは悔しく思う。

「大佐、あなたは……」
レウルーラのブリッジでナナイがまたひとり声を絞り出している。


309 : 新ストーリー書き : 03/09/18 12:19 ID:???
「命が惜しかったら、貴様にサイコフレームの情報など与えるものか」
「なんだと?」
その声はもう、通信なのか、テレパシーなのかすら区別が付かない。
「ほお。聞いていないのか。アルテイシアは優しい気性のままなのだな」
「アルテイシア……? セイラさんッ!?」
サザビーのポッドは既に落下に伴う摩擦熱に反応し、警報ランプが点滅している。
「貴様がその機体……、サイコフレームを手にしたという事は、つまりそういう事なのだよ」
シャアの言葉が意味するものをアムロは異常事態の中、すぐに理解した。
こんな時期にセイラがアナハイムを訪ねていた理由を。
「カミーユは“これ”をセイラさんから……」
別れ際の、何か言いたげだったカミーユの表情に理由が付いた。
よりにもよってセイラから……。
アムロは手前に映るポッドに身を乗り出した。
「よくもセイラさんにこんな非道な選択を……!」
「非道……? ふむ、そうかもしれんな。私とて唯一の肉親に見切りを付けられたのだからな」
「貴様が仕向けておいて……!」
仕向けて……。
アムロの感覚から出た言葉はシャアが自身ですら気付いていなかった『兄』の感情だった。
地球潰しの汚名を被る兄をアルテイシアにはもう忘れてもらいたい。
もう兄の存在を振り向かないでもらいたい。
兄の悪行に心を痛めないでもたいたい。
シャアの歪んだ妹への愛……。
「セイラさんは、地球に降りたんだぞ!」
「なにッ……!?」
ノーマルスーツの胸元に潜めた手をシャアはハッと止めた。
「アナハイムに……、月に上がったのではないのか!?」
「上がったさ……、それで、貴様の隕石落しを知ってまた降りた。
 俺には分かるよ、セイラさんは身を挺して貴様を止めたがっているって事が!」
「何のために月に上げたのか……! アルテイシア!」
利発なアルテイシアならば、兄のそんな意図を理解していただろうに、まさかその逆を進むとは。
「地球を壊すって事の意味が、ようやく分ったか! シャア!」
妹の生死と総帥の大儀。
シャアの脳裏に浮かんだセイラは、ア・バオア・クーで見たベージュ色のノーマルスーツ姿のままだった。
「しかし・・・・・・!」

310 : 新ストーリー書き : 03/09/18 12:21 ID:???
シャアはギシギシと原始的な振動音を放つポッドの中、
ノーマルスーツの太い指のまま、どうにか揺れに耐えてロケットを開いた。
幼い金髪の少女のはにかんだ笑みがそこにある。
「アルテイシアの望み通り、私は……、(死ぬのか?)」
数え切れない戦場を経験したシャアが始めて感じた死の足音だ。
ア・バオア・クー……、そこは同じように絶望を感じた場所だったが、あの時はララァの導きがあった。
『ニュータイプは殺し合うために生まれてきたのではないでしょ。
 大佐にはまだまだできる事がたくさんあります。
 人は変革っていくものでしょ。
 大佐はやさしい方です。
 戦いや憎しみもなく 人類が本当に理解り合える時代がきっときます。
 そのために 大佐の力が必要なんです。
 大丈夫ですよ 大佐なら……』
そう言うララァに救われた成りの果てがこれか……。
振動に耐え切れず、シートにへばりつくだけになったジオンの息子、総帥、赤い彗星。
ガクガクガクガク
己の首すら維持することが出来ない。
アクシズの落下も、地球の重力に委ねるしかない。

311 : 新ストーリー書き : 03/09/18 12:23 ID:???
「……た、大佐!」
「ナナイ、どうした?」
ナナイの頬を涙が流れる。
「大佐の命が……」
何故そんなことを思うのだろう。ナナイにも理解出来ない。
シャアが諦めを感じた瞬間から、ナナイに伝わるシャアのマイナスの波動なのか。
「敵の援軍を確認! 連邦軍のモビルスーツが地球の向こうからもッ」
「コンピュータグラフィックスのモデルじゃないのか?」
ナナイのお涙などに付き合っていられないレウルーラを預かるライルは、オペレーターの報告に詳細を求める。
「リアル画像ですッ」
「数を確認しろッ。地球の向こうのもか!?」
「味方じゃありません!」

そのやり取りはラー・カイラムのブリッジでも同様に繰り広げられている。
「なぜだ? しかもみんな、アクシズに向かっている!?」
ブライトは細い目を更に細くして映像を食い入るように見た。
「ラー・カイラムは損傷機の回収にあたられたし、です」
入電解析に、ブライトはもういちど、それが連邦軍のモビルスーツなのか映像を凝視した。
「しかし、今頃になってどういう事なんだ? こいつら……」
アクシズに漂う光の帯も気になる。
どうやら画像の乱れでも汚れでもないのは確かなようだ。
「ひょっとしたらあの光、チェーンの言っていたサイコフレームの光か?」
チェーンをインカムで呼び出せばいいものを、ブライトにその余裕は既に無い。
尤も、チェーンはもう、この艦にはいないのだが……。
「何をやろうってんだ?」
ラー・カイラムでアクシズを押せと自分が無茶を言った事は、もう頭には無いブライトだった。






319 : 新ストーリー書き : 03/09/21 23:44 ID:???
「なんだ? どういうんだ? やめてくれッ、こんな事に付き合う必要はない! さがれッ、来るんじゃない!」
「なんだ? 何が起こっているんだ?」
アムロの罵声は聞こえるものの、サザビーの脱出ポッドのカメラ類はとっくに息絶えている。
「ええい! 完全な作戦にはならんとは!」
シャアは苛立ちのままに目の前のパネルを打った。
一方で、アクシズの周りには、数機のジムⅢやギラ・ドーガが付着しては大気圏突入の圧力で剥がされてゆく。
「駄目だ! 摩擦熱とオーバーロードで自爆するだけだぞ! もういいんだッ、みんなやめろぉ!」
そう分っていながら、νガンダムが未だ原型を留めているのは、やはり伊達ではないからだろうか。
「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって地球を押しつぶすのだ。
 ならば人類は、自分の手で自分を裁いて自然に対し、地球に対して贖罪しなければならん。
 アムロ、なんでこれがわからん!」
総帥の演説を聞く余裕のある者は誰もいない。
「こ、これは、サイコフレームの共振。人の意思が集中しすぎてオーバーロードしているのか? 
 なのに、恐怖は感じない。むしろあたたかくて、安心を感じるとは……」
単なる物理的な摩擦熱をも飽和するあたたかさをシャアは不思議と落ち着いて受け入れた。
「そうか、しかしこのあたたかさを持った人間が地球さえ破壊するんだ。それをわかるんだよ、アムロ」
いつの間にかアクシズに残ったのは、また、アムロとシャアだけに戻っていた。
サイコフレームの光の中、ようやく二人は闘うことの出来なくなった機械の中で語り合える。
「だから、世界に人の心の光を見せなけりゃならないんだろ」
アムロももう、νガンダムを操縦しているという感は皆無な状態だ。
ただ心からアクシズの進路変更を。
そう念じることがサイコシステムを搭載された機体に出来る、唯一の操作なのだ。
「ふん、そういう男にしてはクェスに冷たかったな、え?」
「俺はマシーンじゃない。クェスの父親代わりなどできない。
 だからか……、貴様はクェスをマシーンとして扱って……!」
言いながらアムロはシート前のパネルにへばり付いていた。
もうそうでもしないと、何かの拍子で機外に飛び出してしまいそうな振動が、いつ終わるとも無く続いているのだ。
「そうか、クェスは父親を求めていたのか。それで、それを私は迷惑に感じて、クェスをマシーンにしたんだな」


320 : 新ストーリー書き : 03/09/21 23:45 ID:???
シャアの言葉を聞く一方で、アムロはパネル裏に妙なものを見つけた。
通常、ハッチを開閉する際には角度を下げ、パイロットの離着席に邪魔にならないようにし、
戦闘時には360度オールスクリーンとは別に様々な情報を表示する小型パネルの裏……。
今まで意識して見たことなど一度も無かったので気付かなかったが、そこに『落書き』がある。
νガンダムに……、モビルスーツに……、『落書き』である。
「こんな時に……!」
別に見なくても構わない。
が、こんな異常事態においても、一度気になったものは気になる。
アムロは『落書き』に思いっきり顔を近づけた。
『謝りはしません。僕らの作った機体を信じて下さい。カミーユ・ビダン』
『ニュータイプの底力で地球を守ってくれ! ジュドー・アーシタ』
『シャアを頼む。ハマーン・カーン』
「……!?」
読むのもやっとな状況なのに、アムロの顔にフッと笑みが浮かんだ。
カミーユの悩んだ末の選択、ジュドーの底抜けなパワー、ハマーンの複雑な心境。
アムロは三人の……、そしてセイラの、チェーンの、オクトバーの……、
それ以外にも多くの人の意志をνガンダムの機体を通して感じた。νガンダムは何をすべきなのか……。
「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか!」
「お母さん……? 貴様を想う人間はララァの他にもいる! 現在(いま)に目を向けろ!」
「貴様に何が分かるッ!」
「分かるさッ……!」
シャアを想う者、慕う者、崇拝する者……、それが誰と誰なのかなどアムロにも分かりはしない。
だが、その気配を感じる心をアムロは持っている。
もしくは、接近するその気配をアムロは感じ取っていたのかもしれない。
「「うっ……!?」」
アクシズ全体に衝撃が走った。『限界』がもう、そこまできている……。


321 : 新ストーリー書き : 03/09/21 23:46 ID:???
八割方ノイズしか映らなくなったνガンダムのモニターに、ひとつの機影が映った。
「な、なんだ……?」
汗と涙で滲んだ視界の片隅に見えた「それ」に、アムロは無意識に手を伸ばした。
モニターに映る映像に、である。
息苦しい。もう、コックピットもノーマルスーツも確実に限界を超えている状態だと体で分かる。
当然、それはシャアも同じに違いない。
「なに……?」
遠のく意識で、アムロは目だけを酷使する。
「それ」は、炎の塊と化したアクシズの下方から、
気流の間をぬうように静かに、しかし確実に、νガンダムに近づいている。
薄っぺらな機体は、流れに沿うように飛行できれば、人型をしたモビルスーツよりも遥かに抵抗を受け難い。
それを計算した上の飛び方をその機体は維持して接近してくる。
「あれは……、ベース……、ジャバ……?」
計器、レーダー類はとっくに機能しなくなっているコックピットで、アムロは目視でそれを確認した。
「パイロットは……、あぁ……」
意識が薄れてゆく中で、アムロはその機体が光を放ち、アクシズを包み込むような感覚を覚えた。
「人の心の光……?」
いかにも抽象的な言葉だが、そう言うのが適切だとアムロは光を見ながら思った。





330 : 新ストーリー書き : 03/09/26 18:04 ID:???
謎の機体――ベースジャバ――が、アクシズに辿り着く数時間前――。

ジュドーらがアジトにしていた格納庫の、宇宙へと続くエアロックの向こう側にはふたつの機体が置かれている。
そのひとつはベースジャバ。
本来、地上戦において、モビルスーツに架る重力による負荷を軽減するために用いらる、飛行用の機体である。
が、軍属でないジュドーらの手元にこの機がある経緯には、奇妙な偶然のめぐり合わせがあった。
そしてもう一機は何のヘンテツも無い小型輸送船。
ビーチャたちがシャングリラからジュドーらを追って月に駆け付けるのに使われたこの輸送船だが、
これら2機は、ここでサイコフレームの素材をコックピットに組み込まれた。
つまり、νガンダムのコックピットと同じ設計に改良されているということだ。
もちろん、ベースジャバにしろ、輸送船にしろ、モビルスーツほどの性能を発揮することはできないが、
前線に立つνガンダムと同じ宙域にサイコフレームが多くあるというのは、
いくらかでもνガンダムの戦力増強につながるだろう。というカミーユのアイディアで、
アナハイムエレクトロニクス社から極秘裏に素材を拝借……、平たく言えば横流しさせ、
この2機は改良された。という訳だった。
「アナハイムの方、大丈夫なの?」
「そりゃ、バレた時は大変だろうけど、オクトバーさんになんとか掛け合ってもらうよ」
眉をハの字にしたファに、
カミーユは飄々とアナハイムから頂戴したノーマルスーツのファスナーを閉めながら答えた。
「謝罪文とか反省文とかだったら、俺たち得意だから大丈夫さッ」
「あなたたちねぇ」
横から茶々を入れるビーチャにファはまたしかめ面を見せたが、カミーユはそれに「あはは」と軽く笑っている。
「元々、お前たちが盗んできた機体なんだから、アナハイムへの挨拶はビーチャたちに行ってもらうことにするよ」
「任せといてよッ! でも、その時は、カミーユさんも一緒になッ!」
ビーチャが少し照れ臭そうに言うのに、
「了解だ」
と答えヘルメットを被るカミーユの陽気さにファは複雑になる。
これから『出撃』するというのに……。
そんなファの不安など当然のように分かっている風なカミーユは、それを打ち消すべく、
ファの腰を引き寄せ、開いたバイザーの中からまっすぐな瞳でファを見た。
「行ってくるよ。すぐに戻るから」
「カミーユ……」
一変して真面目な表情になったカミーユに、ファはただ頷くしか術が無い。


331 : 新ストーリー書き : 03/09/26 18:05 ID:???
「お待たせ!」
こちらも陽気な声で現れたのは、カミーユと同じデザインのノーマルスーツに身を包んだジュドーだ。
一直線にベースジャバのコックピットに向かって小走りでやって来る。
「ハマーンさんは?」
瞬時にハマーンの不在を訊ねるリィナに、ジュドーは苦笑してみせた。
「どこかね……、居ないんだ。ははッ……」
苦虫を噛んだような顔がヘルメットの中で痛々しい。
「俺も出る前にちょっと顔見たかったんだけど、どこにも居ないんだ。
 でもさッ、帰って来てからでもハマーンの顔はいくらでも見れるんだし……、ねッ。あははッ」
「ジュドー……」
無理な笑い声がオーバーで、一同はかける言葉を見付けられないでいる。
ジュドーとハマーンの場合、そう簡単な問題ではないのではないか。
こんな時にハマーンは何をやっているのか……!?
誰もが思ってはいるが、今はジュドーと同じく苦し紛れな笑顔を浮かべるしか出来る事が無い。
「俺が……、俺が代わりに出てやろうか?」
イーノとリィナの後ろにさがっていたモンドが言い出した言葉に、ジュドーはキョトンと、その顔を見返した。
「俺だったら、待ってる大事な人もいないんだし……、さ」
「な~に言ってんの!」
モゴモゴと言葉を選ぶモンドの背中を、ジュドーはバシンッとノーマルスーツに包まれた手で叩くので、
軽重力下、モンドの体がフワリと飛ぶのをイーノが体で受け止めた。
「モンドを待ってる奴だったら、いっぱいいるだろぉ~?
 それにさッ、アレ、一応、突貫工事だけど、サイコシステムなのよね。モンドじゃ無理だよ」
「そんなモン、俺だって……!」
「ダメダメ、修羅場を潜ったガンダムのニュータイプでなきゃ、ねッ?」
「あ、ああ」
突然に振られたカミーユも思わず同意してしまうが、
当のジュドーは、わざと意地悪な言い方をしながら顔は笑みでいっぱいなのは、
仲間の気遣いや優しさがうれしい照れ隠しだ。
「第一、俺、帰って来ないつもりなんてないから。ちょっと手伝いに行くだけだからさ。ねッ、カミーユさん!」
「そうさ」
相変わらずな楽天的なジュドーの笑顔に、モンドの苦しげな表情も少しは和らいだ。
そうだ。だからカミーユにしろ、ジュドーにしろ、ファやハマーンと今生の別れのような挨拶はしたくはないのだ。
軽く手を振って見送ってくれればいい。
カミーユはそう思っているのだと、ファは彼らのやり取りを見てようやく気が付いた。
(すぐに帰ってきてね)
ファの表情に少し色が戻ってきた。





344 : 新ストーリー書き : 03/09/30 11:04 ID:???
「がんばってね、ジュドー」
「シャングリラ魂だぞッ」
「あいよッ」
エアロックの向こうに下がったエルやビーチャらが口々に言うのに、
本当に出撃とは程遠い笑顔で手を振り機体に向かうジュドーとカミーユ。
「ハマーンさんは、あたしがちゃんと探しておくから」
「ああ。頼んだ、リィナ」
ベースジャバのハッチに手をかけたジュドーは、答えながら、それでももう一度格納庫の中を見渡した。
どこかにハマーンが居はしないか……。
未練がましい感情を、明朗活発、楽天的なジュドーも少しだけ持ち合わせているらしい。
が、その期待に応える姿は目には入らなかった。
ジュドーの視界の隅でカミーユは既に隣の輸送船に乗り込んでいる。
ジュドーはベースジャバの中に身を滑らせた……。
「 !! 」
その時、ジュドーはその気配に、ハッと全身で振り向いた。
「ハマ……!?」
思った通りの人影に声を出そうとした刹那、緑色の球体がジュドー鳩尾に飛び込んで来た。

345 : 新ストーリー書き : 03/09/30 11:05 ID:???
「えッ!? ちょ、なにするのッ!?」
重力制御装置が働かないエリアで、ジュドーの体は緑の球体――ハロ――と一緒にフワリとハッチから離れ、
その向こうでどこから調達したのかノーマルスーツを着込んだハマーンが、
ジュドーが元居た場所……、ベースジャバの中に乗り込もうとしている。
「すまない、ジュドー」
「ちょっと、ハマーン……! なに言ってるの!?」
半身は中に、顔だけ残したハマーンがジュドーに短く言うのに対し、
ジュドーの方は事態が掴めず、その身と同様、ジタバタと取り付く場所を求め手足を振り回すしか出来ない。
「ジュドー、好きだ。愛している」
「 !? 」
バイザーを降ろしたメットの中のハマーンの口がそう言った。
カミーユが輸送船から投げたロープに絡まりながら、
ジュドーはハマーンがしようとしている事をようやく理解した。
「ハマーン シュツゲキ ハマーン シュツゲキ……」
ブウォ――――――ッ!
ハロの喋る淡白な声がベースジャバの機動音に掻き消される。
「ハマ――――ン!!」
ジュドーが絶叫する目の前で、ベースジャバは薄い機体のバランスを寸分も狂わさず浮上した。
「なにッ!? どうなってんの!?」
見ていたビーチャらも言葉とは裏腹に、ベースジャバが……、ハマーンが次に取る行動を分かっている。
遠隔操作で開けたハッチにベースジャバは静かに進む。
「ごめんッ、どいて!」
「うわっ」
ジュドーはカミーユを押し退けて輸送船の中に乗り込んだ。

346 : 新ストーリー書き : 03/09/30 11:06 ID:???
ブリッジに駆け上がったジュドーは、すぐさまメインエンジンを全開にして輸送船をハッチまで移動させた。
が、軍用ベースジャバの俊敏な動きに、小型とはいえ民間機である輸送船が追いつく訳も無く、
ポッカリと開いたハッチの向こうに、暗黒の宇宙が広がっているだけの景色がそこにはある。
「ハマーン!」
ノーマルスーツのグローブに包まれた指がガクガクと震えた。
(なんで……、どうして……!?)
『愛している』
確かにバイザーの奥でハマーンの唇はそう発していた。
それなのに、今、ジュドーの目の前にあるのは闇だ。
「何しているッ、ジュドー! 追うんだろ!」
背中に突き刺さるカミーユの声でジュドーは顔を上げたが、
隣の操舵席に飛び込んだカミーユがジュドーを激するかのように機体を宇宙に出すのを、
人事のように呆然と見ている。
『ジュドー、ベースジャバはアクシズの方向に真っ直ぐに向かってるッ』
イーノの声がブリッジに飛び込んで来た。
次の瞬間、ジュドーはそれに弾かれたかのように、計器パネルに並ぶ通信機器に飛びついていた。
「ハマーン! 聞こえてるんだろッ、応答してくれ!」
予め作戦前に合わせておいたレベル帯でベースジャバに呼びかける。
が、返ってくる声は無い。
レーダーに映るベースジャバはみるみる遠ざかってゆく。
もちろんカミーユは最大加速を掛けているのだが、
民間輸送船に戦闘機に追いつけという方が無理な話だとはジュドーも一応は承知している。
それでも叫ばずにはいられない。
「ハマーン!」
「…………ジュ……」
「ハマーン!?」
通信も限界距離に近いギリギリのラインでの応答にジュドーは通信機にかじり付いた。


347 : 新ストーリー書き : 03/09/30 11:06 ID:???
「……許して欲しい、ジュドー」
「なに言ってんのッ、話し合っただろう? 
 連邦やらジオンやらウジャウジャいる所にハマーンを連れては行けれないって!」
発進する機は2機。
誰が出るかと問われれば、サイコフレームを使用している以上、
パイロットは、ジュドーかハマーンかカミーユのうちの2名で決まりだろう。
そして外す1名にハマーンを選んだ。
理由はジュドーの言った通りである。
なにのはずみでハマーンが連邦、ジオンどちらにせよ拘束されるような事態にならないとは限らない。
「こんなことで、ハマーンを失うの、俺、嫌なんだよ!」
「私はあの時、本来ならお前に撃たれて死んでいる身だ。だから……」
「――だから死んでもいいなんて言ったら怒るぞ!」
ハマーンの言葉を遮ったジュドーは何も見えはしない闇に激怒した。
「一緒に生きてくって決めただろう! ハマーンもそう言ってただろう!」
その大声をハマーンは、ベースジャバのコックピットの暗闇の中でひとり聞いていた。
一瞬、計器が霞んで見えた。
が、大きく息を吸い込むと瞳の潤いはスッと消え去った。
「死ぬつもりはない」
言葉にするとそれは大いなる決意に変わる。
「私とてお前との生活は嫌いではない。お前も、お前の仲間も私にとって掛け替えのない者達だ」
「……ハマ……」
通信の限界点が近づいてきている。
「お前と出会ったアクシズがシャアに利用されるというのもまた運命なのだろう。
 お前と生きるのならば、アレを無視していることは出来ん」
ジュドーに聞こえているのかどうなのかすら分からなくなった状態で、ハマーンは話している。
「不思議だよ、こんなにも戻りたいと、命を惜しいと思って出撃するのは初めてだ。
 だが、この役目、私が出なくて私自身、済まされるものではない」
「……ハマ……は、ひとりじゃない……」
不意に入ってきたジュドーの声にバイザーの中の瞳が微笑んだ。
「必ず……、必ず戻る。心配するな」
ハマーンはスロットルに置いた手に力を込めた。
「ハマーン・カーン、行くぞ!」
グッと胸に掛かるGが大きくなり、ベースジャバは加速度を増した。






351 : 新ストーリー書き : 03/10/01 16:23 ID:???
**********

ガツ―――――――ンッ!!
突然の衝撃と同時に、僅かにνガンダムがアクシズの地表から浮くのをアムロは感じ取った。
(なにを……?)
『拾われる』νガンダムは正にそんな感じで再び宙に浮いたのだ。
『人の心の光』が、包み込むあたたかさの中で、
νガンダムが……、アムロが憎しみの塊から離脱しようとしている。
(シャ、シャア……!)
うな垂れた姿勢のまま、アムロは操縦桿を握り締めた。
既に装甲の全てが摩擦で剥げ落ちた、人で言う骨格だけになったνガンダムの手が
シャアの脱出ポッドに伸び、指がその球体を握り締めた。
ゆっくり……、ゆっくりとνガンダムはそれを胸に擁く。
まるで母鳥が雛の眠る卵を大切に守るよう扱うように……。

**********


352 : 新ストーリー書き : 03/10/01 16:24 ID:???
地球から遠ざかるアクシズの周囲を、あたたかな光が包み込んでいる。
不思議な、そして幻想的な光景はこれを凝視する者達にかつてない穏やかな心をもたらしていた。

「地球が……、救われた……」
ラー・カイラムでブライトは呟いた。
計器が示す事実とは別の意味で、あの光は戦場で生死を賭ける者に安らぎを注いでいるようにも見える。

プレス用のランチでアクシズの宙域に入ろうとしていたカイは、
遥か遠くに浮かぶ地球の手前に光る帯に息を呑んだ。
「アムロは……!? シャアは!? セイラさんッ」

サイド1の暗礁区域に漂うコロニー、ムーン・ムンのキャトルの前、
膝を折り、宇宙の平和を祈っていたサラサ・ムーンはゆっくりと顔を上げた。
「これで全ての人々が平穏に暮らせますように」
サラサの頭上を黒い蝶がフワリと舞った。

「シャア・アズナブルの作戦は失敗に終わったようです」
「そうか」
報告に、真っ暗な宇宙に目を向けるブラウン色の髪をした少女は言葉短く、しかし安堵した。


353 : 新ストーリー書き : 03/10/01 16:25 ID:???
「アクシズが地球から離脱!」
「やったー!」
連邦軍の内部情報にハッキングしていたモンドの声にグラナダの格納庫が揺れた。
「ジュドーとカミーユは!? ハマーンは無事なのか!?」
別の端末計器を操作するイーノにビーチャが仰ぐと、
「今調べてるッ、あの辺、色んなところの所属機が乱れてて掴み難いんだ」
と苦しんでいる。
「ちゃんとココに戻って来れるように誘導信号は定期的に出しとけよ!」
「分かってるよ」
久々にリーダーらしい采配を揮うビーチャにエルが苦笑した。
「ファさん、大丈夫ですよ。カミーユさんもお兄ちゃんも無事です」
悟ったようなリィナの顔にファは「ええ」と頷いた。

そして地球――。
セイラはひとり、粉塵の彼方に見える巨大な隕石が遠ざかってゆくのを見ていた。
「なぜかしら……。兄さん……?」
セイラの手にもまた、小さなロケットが握られている。





360 : 新ストーリー書き : 03/10/02 12:28 ID:???
**********

どれだけの時間(とき)が過ぎたのだろう。

「なんだジュドー、今日の回収はそれ1機か?」
「あのねぇ、まるまる無傷のザク拾って来てソレはないでしょぉ?」
シャングリラの工業用ハッチのエアロックの中、出迎えたハマーンの大そうな言い方にジュドーが噛み付いている。
「何のためのサイコフレームだ。それでもっとジャンクを感知すれば良かろう」
「ジャンク回収とサイコフレームは関係無いでしょッ。分かってるくせに!」
「何を言うか、関係は大有りだ。ソレの部品代の請求がアナハイムからいくら来ていると思う。
 せいぜい元を取ってもらわねば困るぞ」
「だからって、ねぇ」
回収された旧式のザクは、
無残にもジャンク回収ネットとそれ用のアームを装着された戦闘機――ベースジャバ――の上に、
お行儀良く乗っている。
「お前が出来ぬと言うのなら私が出るまでだが?」
「――ちょ、ちょっと! それはダメ!」
ハマーンの挑戦的な言いようにジュドーが慌てた。
「ハマーンはすぐに無茶するだろッ、もう冷や冷やさせられるなんてご免だからね!」
想像通りの反応にハマーンの目が微笑む。
「だったら精々、頑張るのだな」
遊ばれている。そんなのはジュドーも百も承知だ。
が、この不毛な会話を互いが楽しんでいる。
「っんもう!」
宙に身を躍らせるハマーンに、ジュドーはベースジャバのコックピットからピョンと跳ねた。
「――コラッ、ジュドー! 放せ! 放さんか!」
「ダメ」
ふたつの影はひとつになり、フワリとエアロックの中を浮遊している。
「ジュ……」
言いかけたハマーンの声はジュドーの唇によって塞がれた。

361 : 新ストーリー書き : 03/10/02 12:29 ID:???
**********

5thルナの墜落によって決して少なくはない被害を受けた地球は、
その後の復興作業により、鈍足ながらも豊かな緑を戻しつつある。
度重なるスペースノイドの反乱に、連邦政府の中にも少なからず宇宙に目を向ける役人が増えてきている。
そして宇宙の民も、脅しではなく、実際に地球に刃を向けた結果がもたらす被害の大きさに、
母なる星とでも言うのか、地球を懐古しようという運動も興り始めているが、また一方で、
シャアが取った強攻策を誉める者もまだ多少なりともいる。
人々はそれぞれ、己が置かれた環境下で生きてゆくために多くのことを考えるのだ。
そんなニュースが今日も地球の、コロニーの、月のあちこちから聞こえてくる。

『シャア・アズアブルが求めた世界、それは正しくとも強行と独裁で築くべきものではなかった。
 故に作戦は失敗に終わったのである』
そう〆るコラムの発信者、カイ・シデンは最後にこう結んだ。
『地球を守った人々の心の光を、私は一生忘れることはないだろう』
バサリとその記事の載るニュースペーパーをテーブルの上に置いた男は、
ゆっくりと立ち上がると、レース地のカーテンを指先で軽く開いた。
鮮やかな色合いは少なくとも、生い茂るハーブの緑が目の前に広がり、
それを手入れする金髪の人影は、眩しそうに太陽を仰ぎ、そして自分の視線に笑みを向けた。
男は軽く手をあげそれに応えると胸に揺れるロケットを、シャツの上から触れた。
もう……、赤い彗星は宇宙(そら)に光らない。

 了






362 : 新ストーリー書き : 03/10/02 12:30 ID:???

以上を持ちまして「ジュドハマ@CCA」な「0093」は完結です。

途中、嵐の日々もあれば㌧ズラな日々もあり、皆様にはご迷惑の掛け通しでしたが、
最後までヘッポコ書き手をあたたかく見守ってくださり、ありがとうございました。



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